【 明日十時に〇〇駅前に集合 】



というメールが春風生吹から送られてきたのは、ハロウィンパーティ一週間前の事だった。


受け取ったのは、夜野蒼羽、木立一輝。


一輝は「暇だし行くか」と駅前に向かうが、蒼羽は違った。


なぜなら、今日は土曜日。金曜の夜に明里のアパートに来て、今日は二人でのんびり過ごそうと思っていたのだ。



「……」

「蒼羽、顔、かお!」



生吹から来るメールなんて、ろくなもんじゃない。


そう思い、蒼羽は例のごとくぽーい、とスマホをベッドに投げた。


だけど、それを拾ったのは明里だ。蒼羽が開いたままのメールに、目を通す。