子兎さんは俺様総長のお気に入り



【島崎理王の婚約者を差し置いて付き合っている】

【婚約者をいじめて今の地位にいる】

【最低、うざい、消えろ】


など、他にもたぶん色々あったけど既に半分消してくれている。

おまけに理王と私が2人並んでいる写真も、黒板に貼られていて…



「え、うさぎちゃんって大人しい顔してやることえぐいね」

「俺、ファンクラブ抜けようかな」

「黒龍の幹部にも色目使ってるって噂でしょ?」

「男好きなんだね」



先生が来る前に黒板を綺麗にしているから、誰が言っているのかはわからない。


怖くて、後ろを振り向けない。


昨日まで笑顔で挨拶してくれた子たちが、今日の出来事で私を見る目が変わってしまったから。



理王は、なにかあったら言えって言ってたけど、この状況で彼に報告したら、火に油を注ぐようなもんだ。



「あなたが悪いのよ。理王と別れないから」



私にしか聞こえない声で、早川さんは言って通り過ぎて行った。



…早川さんだったんだ。

こんな仕打ちあまりにもひどすぎる。



「うさぎちゃん、麻衣!はよー、寝坊したわ」



変にいつもよりざわついている空気に気づかずに、いつものように明るく挨拶してくれる謙心くん。