「ねえ、それはオモテの顔?いいよ私にはウラの顔を見せても」
「早川さん…?それってどういう…」
低くて威嚇するような声が早川さんから出たことに動揺してしまう。
顔を見れば、さっきまで見てた微笑みはなく私に向ける冷たい視線は明らかに『拒絶』だった。
「何も聞いてないんだ。てっきり、私の正体を知ってて取り繕ってるのかと思った」
「え…っと、美人だし本当はモデルとかだったり…?」
「はあ…なんでこんな馬鹿な子を彼は選んだのかしら」
ば、馬鹿な子ってもしかしてもしかしなくても私だよね?今、私しかいないし…。
早川さんの正体ってどーゆーこと?
戸惑って次の言葉が出てこない私に、更に早川さんは話を続けた。
「私は、早川財閥の1人娘なの。そして、島崎理王の婚約者よ」


