「お母さんの子だからそこまで心配してないけど、上手くやれてる?」
「もちろん楽しく過ごせてるよ」
「良かった。それにしても可愛い子に、こんなイケメンがたくさんね。うさぎの彼氏にもなってくれたらいいのに」
あ、これお父さんもしかして私が理王と付き合ってるの言ってない?
というか、お父さんどこいったんだろ。
と思ったら廊下で理王にペコペコ頭下げてる…。
「実は、私、彼氏できたの」
「ええ!?どの子どの子?」
「お父さんが頭下げてる人…なんか、お父さんの会社の社長の息子さんらしくてあは、あはは…」
お母さんもびっくりして腰抜かしちゃうかもしれない。
自分の夫の社長の息子が、娘の彼氏だなんて。
気まずくならないように笑うしかなかった。
「うそ!あんなかっこいいの!?」


