「葉っぱ!久しぶり、元気だった!?」
わしゃわしゃとその鹿を私は撫でまくる。
クーンって鳴いて甘えてくるのが可愛いの!
「麻衣、この子はうちで飼ってる鹿だから大丈夫」
「子兎、まさかとは思うけど名前葉っぱ?」
「え?そうだけど…」
なんで、そんなシーンとしてるんだろ。
私なんか変なこと言ったかな?
「だはは!ネーミングセンス無さすぎだろ!」
「なんでよ!葉っぱ可愛いじゃない!」
大翔が涙流しながら馬鹿笑いしていて、みんなを見たら肩が揺れてくすくす笑っていた。
ひ、ひどい…!
そんな笑われると思わなかった。
「うさぎから鹿を飼ってるって聞いてからずっとお前に会いたかったんだ。初めてこんな近くで見たけど、鹿って可愛いんだな」
優しい声色は理王で、さっきまでくすくす笑っていたのに、気づけば私の隣にいて葉っぱと視線を合わすように腰を落とす。
いつも私に触れるような優しい手つきで撫でるから、葉っぱもうっとりしていた。


