「でね、うさぎちゃんが来る前に夏休みなにするか話してたんだけど、うさぎちゃんはなんか予定ある?」
「あー、私は、久しぶりに実家に帰る予定なんだよね。
おばあちゃんが1人だから当分はこっちにいないかも…」
「え〜うさぎちゃんいないとつまんないつまんない」
駄々をこねる健太くんが微笑ましくて、もし私に弟がいたら健太くんみたいな子がいいなと思った。
直後、背筋が凍るような視線にゾワッとする。
「おい、健太。うさぎと距離近い。それと、お前もその顔は他のやつに見せるな」
「理王いたーい!」
理王は、健太くんの顔面を掴み私を遠ざける。
そんなことしなくても、私が理王以外を好きになることなんてないのに……。
そして、これも素直に本人に言えれば理王も安心だし可愛いと思われるんだろうけどどうしても恥ずかしくて言えない。
こういうとき、麻衣は言えるんだろうなといつも考えてしまう。
「なに、理王。もしかしてやきもち妬いてるの?」
ほらね、ほんと自分で可愛くないなって。


