子兎さんは俺様総長のお気に入り



ここは、私も戦わなきゃ。
でないと後ろから泉海斗も迫っている。


なんとか、黒龍の人達が止めてくれているけど…。




大丈夫。うさぎ、頑張るのよ。




「…えい!」


目の前に拳が飛んできそうで、目を瞑って両腕で自分の顔をガードする形にして足を振り上げる。




手応えは感じた。
その証拠に拳が当たることがなかったから。



恐る恐る目を開けると、周りは静かになっていて自分の視界に金髪男はいなくて下を見ると大切な場所を抑えて悶えていた。



えっと、これってもしかして私またやっちゃった?

いや、完全にやったよね!?



何がとは言わないけど!
みんな、察してください…。




「ぎゃははは!おい、子兎。
お前、俺には黒歴史言うなとか言って公開してんじゃん!」



「う、うるさい!」




なんで、大翔は空気読めないかな…。
彼のバカ笑いだけが響いて、涙まで流してる。



唇を噛み締めて、黒龍の幹部メンバーを見た。




「俺、うさぎちゃんだけは絶対怒らせないようにしよ…。」



「俺も…いい子にしてる。でないと、殺される…。」




大翔のバカ笑いダメージが入ってるのに、更に健太くんと蓮さんの言葉に追い打ちをかけられる。