「大切な友達にまで殺気を向けないで!」
麻衣には、大丈夫だからと落ち着かせる。
「やっぱり気が強い女は嫌いじゃないな。
あなたには、俺たちの…ダークネスの姫になってもらいたい」
「どうして…」
姫…もう意味はわかってる。
前に大翔達に散々バカにされて笑われてきたから。
そのチームが全力で守る女。
もっと簡単に言うと、総長の女。
つまり、泉海斗の女になれと言われている。
私は、彼が嫌い。
平気で誰かを傷つける人を好きになんてなれない。
相手もそれは知っているはず。
「前も言ったことあるよね?
あなたのことが気に入ったから」
「なら、私もあなたはタイプじゃないと言ったはず」
「あれ?島崎理王もタイプじゃないって言ってたのに今あいつの女だよね?
なら、俺の女になっても問題ないよね」
痛いとこ突いてくるけど、問題は大あり。
確かにタイプではないと言ったけど…理王は平気で誰かを傷つけることはしないし、全国No.1の強さを誇ると謳われているけどその権力で脅したり、喧嘩をしたりしない。
「……」
「別に嫌なら断ってもいい」
「え?」
「その代わり、子兎さんの大切な友達は大変なことになっちゃうかも。
うちの連中その子のこと気に入ってるみたいだから、俺が好きにしていいよって言ったら…その先わかるよね?」
そのために麻衣を巻き込んだんだ。
ほんとに卑怯。
今まで部屋には泉海斗だけだったのに、ぞろぞろと柄の悪い仲間達が入ってきて私たちを囲む。
チラッと麻衣を見ると、恐怖で声が出ずに震えている。


