時は戻り今…
「言わないなら言うまでお前を好きにさせてもらう」
「なっ、何言ってるの!?」
「いつも強気なお前が抵抗できなくてされるがままっていうのも悪くない」
私に覆いかぶさって耳元に顔を近づけると、耳たぶを甘く噛まれる。
「っや…だ、どこ噛んでるの」
身体中がゾクゾクして、意志のない情けない声が出て恥ずかしさのあまりかああっと体温が上昇する。
「こんなんで顔赤くなっちゃうんだ?可愛いねお前。
すげーその顔そそられる」
「ねぇ、それやだ…」
「この状況でやだは、逆効果。
前にも言ったけど、それ男煽ってるんだよ」
「……っあ」
耳の縁を舐められて、我慢していた声が出てしまう。


