「湊さん、このことはまだ内緒にしてもらってもいいですか?」
「え?」
「自分でなんとか解決するので、特に理王には言わないでください」
両手を合わせて湊さんに懇願する。
眉を寄せて困ってる顔もかっこいいなんて口にすると、空気読めないやつと思われそう心の中に留める。
「でも、俺たちのせいだよね…」
「それは違います!私が煽るようなこと言っちゃったからなので」
「うさぎちゃんがそこまで言うなら…
でも、次にこーゆー事あったらちゃんと報告すること。いいね?」
「わかりました」
なんとか湊さんを乗り切ったけど…
これ以上何か物が無くなるのは避けたい。
もし、今の先輩達がやっているのだとしたら説得してやめてもらうしかない。
その後も、机の中にカッターが入っていたり物は無くなり、下駄箱には理王さまに色目使うなとか、黒龍に近づくなという内容の紙が入っていた。


