「、、、名前、なんて言うんですか」
「廉」
自然と名前が口から出たのはいつも女に教えてたから。
呼んでもらうために
だから、反射みたいなもん。
「れん、くん。れんくん。れんくん」
っ、
今までいろんな女に名前を呼ばれたが、そのどの時よりも心が満たされた気がした。
なんど身体を重ねても埋まらなかったものが埋まったような、
目頭が熱くなって、鼻がツンとした。
大丈夫。1人じゃないって言われてるようだった。
多分もう、自暴自棄だった。ガタがきてた。
強がって見栄を張るのも、
夜にこんな街に1人で出てくるのも、
怖かった
限界だった


