廉side 「あ、青萩くん、」 控えめな声で消えてしまいそうな声で呼ばれた名前。 俺の大好きな声。 でも、いつも元気で明るい声は、今は酷く寂しそうに震えていた。 ああ こんな、なんでっ、 なんで、 そんな顔、させたかったんじゃないっ 可愛い。可愛い花崎さん。 でもっ、もう俺だけのものにはならない。 「あの、ね、私」 震える唇。柔らかそうなその唇の感触をアイツは知っているんだろうか。 はぁっ、はぁ、 「おい、廉!」 大輝に肩を叩かれハッとした。