見つけたそこは、校舎から少し離れた場所。 入学仕立ての俺は行ったことがない場所だった。 恐らく使われていない、非常階段があって1番下の段に君が座って居た。 彼女の目線の先にはまだ綺麗に花弁を纏っている桜の木。 こちらには気づいていない様子で、真剣に桜の木を見ていた。 その瞳の綺麗さに見惚れた。 無意識に進んだ足で、 ザクッ 枝を踏んだ音に彼女がこちらを向いた。