やっと桜が咲き始めた頃、迎えた入学式。 凛とした優しい声に視線を誘われる。目に映るその姿に胸が高鳴った。 好き。 大好き。愛してる。 彼女に対する愛が溢れた。 今すぐにでも駆け寄って抱きしめて自分のものにしたかった。 それはもはや、本能から来るようなものであった。 いや、そんなことをしたら不審者でしかないんだけど。 そんな考えと同時に俺を止める要因が現れた。 笑う彼女の視線の先には男がいた。 、、、え、 彼氏 嫌な単語が頭に出てきて眩暈がした。 そこからその日の記憶は曖昧だ。