私は顔の熱を感じながら、唯央くんの耳元に口を寄せる。




「あ、あのね。…それ、私もしたい…!」


「!本当に?」


「うんっ…それに、私、唯央くんと一緒に寝たい…」




 求めすぎかな、と思いながら、唯央くんの口からは出てこなかったことを言った。

 はずかしくて顔を見れずにいると、唯央くんはぎゅうっと私を抱きしめる。




「俺も、帆風ちゃんを抱きしめながら寝たい。…やばい、毎日しあわせすぎだ!起きれなくなるかも!」


「私も、寝坊する自信しかない…!」




 よくないことなのに、予想する未来がおなじで笑い声がかさなった。

 顔を上げると、見慣れた唯央くんの顔が近くにある。




「…俺たち、末永い付き合いだもんね。やりたいことぜんぶ、ゆっくりかなえていこっか!」