「好きに確認しな」
「どーも。ついでに帆風ちゃんの連絡先消していい?」
「えっ?」
「はぁ?」
「3年ならもうすぐ引退だろ?連絡取る必要ないよな?」
「…」
奏輝先輩は思いっきり唯央くんをにらむ。
ひょうひょうとその視線を受け流している唯央くんになにを思ったのか、先輩は私に顔を向けた。
「帆風の返事、まだ聞いてない。僕の告白、忘れたわけじゃないでしょ?」
「!」
「…」
それは唯央くんにははなしてないこと、とあわてて唯央くんを見ると、無言で視線を向けられる。
怒ったり…は、してなさそうだけど。
私が答えるのを待ってるみたい。
せなっちにも言われたことを思い出して、私はすぅ、と息を吸った。



