【短】マッチングしたパートナーは、人気アイドルでした!?

 そう思っていると、唯央くんがプールから上がって、奏輝先輩が泳ぎ始める。

 唯央くんも視線を向けてる先で、奏輝先輩は唯央くんよりはやく進んでいった。




「次、帆風だよ」


「あっ、ごめん!」




 うしろの子に声をかけられて、あわててゴーグルを下ろす。

 私はプールに入って、はやく2人の勝負を見守ろう!という思いで、必死に泳いだ。


 25(メートル)を泳ぎ切ってプールサイドに上がると、「勝負しませんか」と唯央くんの声が聞こえる。

 そちらを見れば、奏輝先輩がほほえんで「いいよ」と答えていて。

 2人はカメラを引き連れて、飛びこみ台がある反対側へと向かった。


 ついに…!




「月丘先輩と唯央くんが50M勝負するって…!」