【短】マッチングしたパートナーは、人気アイドルでした!?

 ドキドキと、鼓動がはやくなる。

 つないだ手が、ほおにふれてる手が熱くて、世界で2人きりになったみたいに、唯央くんしか目に入らなかった。




「…ファーストキス、いま、やり直してもいい?」


「…」




 男の子の顔をした唯央くんに、ドキドキが止まらない。

 私は、コクンと、出ない言葉の代わりに、うなずきで答えた。

 唯央くんの目がとろけるように細められて、まぶたが閉じる。


 ドクンドクンと大きな鼓動を聞きながら、私も目をつむると…一呼吸したあとに、唇がかさなった。


 ドッ、ドッ、ドッと、鼓動が限界まではやくなる。

 頭がクラクラするほど体温が上がって、つないだ手をギュッと握った。

 すると、おなじように握り返される。


 そんな瞬間だった。