【短】マッチングしたパートナーは、人気アイドルでした!?

「う…ううん!そもそもっ、私がそのっ、押したおしちゃったのがわるいんだし…」


「ははっ、そうだったね!あれはびっくりした~」


「う、本当にごめんね…!」


「う~ん、じゃあ罰として、俺と手、つないで?」




 唯央くんはいたずらに笑って手を伸ばす。

 それ罰になってない…!と思いながら、私はおそるおそる手をかさねて、ギュッと握った。

 ドク、ドク、と自分の鼓動が聞こえる。




「ありがとう!…俺、今日この学校に来れてよかった。帆風ちゃんがふだん過ごしてる場所を知れたの、すごくうれしい」


「わ、私こそ…びっくりしたけど、うれしいよ。唯央くんと学校にいれるなんて、夢みたい」


「うん。俺も帆風ちゃんとおなじ学校に通いたいなって思った。ほら、クラスのみんなも楽しいし」