【短】マッチングしたパートナーは、人気アイドルでした!?

 私も、最初はやさしそうな見た目にだまされたし。




「かくしたくなるようなパートナーなら、僕にしときなよ」


「え…?」


「会ったばっかりのやつに、負けないつもり。おまえの面倒見れるのは、僕だけでしょ」


「え、えっと、言ってることが、よくわからないんですけど…」




 いや、わかるんだけど、わからない。

 だって…。


 そんな混乱を押さえつけるように、奏輝先輩の目が、まっすぐ私を見つめた。




「おまえのこと好きになってから、僕にパートナーがいないことにも納得して、待ってた。お前が16歳になるまで」


「…!」


「僕は、おまえが好きだよ。この気持ちはだれにも負けない。だから、よく考えて。おまえの本当のパートナーはだれなのか」