【短】マッチングしたパートナーは、人気アイドルでした!?

「おまえって本当にわかりやすい。で、どんなやつだったの?」


「い、いいいいえ、どんなと言いますか、どんなでもないと言いますか、えぇと、えっと…!秘密です!」


「ふぅん…」




 うわ、目、こっわ!!

 冷めすぎてるよ!そんな目で見下ろさないで!

 やっぱこのひとこわすぎ!


 ゾクッと悪寒が走るなか、やばいやばいどうしようどうしようと内心であせると、とつぜん腕をつかまれた。

 そのまま階段のほうへ連れて行かれて。

 3階と4階のあいだの踊り場で、パッと手を離される。




「あ、あの、奏輝先輩…?」


「おまえのパートナーって、かくさなきゃいけないような相手なの?」


「うっ…」


「…ろくでもないな」


「なっ!」




 ぼそっとつぶやかれた言葉に、カチンときた。

 私になにか言うのはかまわないけど、唯央くんをけなすのは許せない!