【短】マッチングしたパートナーは、人気アイドルでした!?



 身に覚えがありすぎる歌詞に、ビクッとする。

 カメラがセンターの唯央くんに近づいて、はつらつとしたその笑顔を画面いっぱいに映した。




《♪これからずっと きみだけを愛してる》




 画面を越えて、まっすぐに私を見る視線に胸の高鳴りが収まらない。

 さっきの言葉が本当なら、この“愛してる”は…。


 私はかたわらにあったクッションを胸に抱いて、顔の下半分を埋めた。




「やばい…っ」


「あれ、帆風ちゃん、そんなにSunny’s好きだったっけ?」


「今日から、大好きになった…っ!」




 あぁ…。

 本当に私、唯央くんのパートナーになったんだ。


 これからの日々を想像して、私の胸はドキドキとはやい鼓動をきざんだ。