【短】マッチングしたパートナーは、人気アイドルでした!?

「そうなの?唯央くんでもきんちょうすることあるんだ…」


「ははっ、そりゃあね。だってかっこいいとこ見せたいし」




 首を(かし)げて私の顔をのぞきこんでくる唯央くんがかっこよくて、思わず半歩後ずさった。

 キラキラオーラを防ぐように、両手を顔のまえに持っていきながら、「じゅうぶんかっこいいよっ!」と叫ぶように言う。




「そう?うれしいな。…あ、そうだ、帆風ちゃんって一人暮らしなんでしょ?」


「う、うん…そうだけど」


「1人でさみしくない?」




 テレビを消してリモコンをそばに置きながら、唯央くんはキリッとしたつり目で私を見つめた。




「ちょ、ちょっとは…」


「やっぱりそうだよね。うーん…」




 あごに手を当てて、ななめ上を見上げる姿すらかっこいいってどういうこと。

 アイドルってすきがないの…!?