「えぇっ!?」


「まぁそこは、俺ががんばっていまよりもっとかっこよくなるとして。帆風ちゃんは、俺がパートナーじゃこまる?」


「うっ、こまらないっ!」




 もう一度腰をまげて、じぃっと見つめられ、思わず本音…というか、欲望が口から飛び出す。

 そりゃあアイドルの唯央くんがパートナーなんて、世の女子たちがあこがれる展開でしょ!




「じゃ、問題ないね」




 ニッコリと、キラキラした笑顔を向けられて思わず目をつむった。

 本当に、これから唯央くんが私のパートナーになるの…?




「よかったら、なかに入ってもいい?帆風ちゃんが育った家を見てみたいんだ」


「は、はずかしいくらいふつうの家だけどっ…それでもよかったら…!」


「ぜんぜん。俺ん家もふつうだし」




 画面越しで見るだけだった笑顔が、目のまえに…。

 私は目を細めながら、一人暮らししている家に、唯央くんを通した。