「聖女になんてっ、なりたくないっ!」
「…な、なぁぁぁぁあっ!?」
「リア…」
思いの丈を叫ぶと、後ろから絶叫が聞こえる。
レオは私を見つめて、目を瞑った。
離れた唇が、今度はレオから、もう一度重ねられる。
ドキッと、心臓が跳ねた。
「れ、レオっ、今のっ…!?」
なんで、もう1回してくれたの?
そんな言葉を上手く口に出せずにいると、後ろからパチパチと拍手をする音が聞こえてくる。
「なんとも若々しいラブストーリーを見せてもらった。司祭殿、ご覧の通り、オーレリア嬢は聖女たる素質を失ってしまったようだ」
「こんなのっ、認められるか…っ!貴様のせいで!神の意志に逆らった貴様は何者だ!」
立ち上がって拍手をするおじいさまとは対照的に、ハリー司祭は地面に膝をついたままレオを指さす。



