「ベル公爵令嬢も、どうぞ」
「え、えぇ…」
ハリー司祭の笑みが薄気味悪く見えて、恐る恐る手を伸ばした。
向かいのおじいさまから、「これは…」と呟く声がする。
「触ってはいかん!」
「えっ?」
おじいさまの鋭い声に、肩がビクッと跳ねる。
けれど、伸ばした手はそのままブレスレットに触れてしまった。
その瞬間、ピカッと眩い光が放たれる。
「うっ」
「くっ」
「ははっ、そうか、あなたが!神よ、まもなく聖女をあなたのもとへ…!」
咄嗟に腕で目を覆いながら、ハリー司祭の弾んだ声を聞く。
な、何が起こったの?
ブレスレットが光った?
聖女って、どういうこと!?
「な、何が…」



