【短】専属執事に溺愛されてます!

聖女かどうか調べるには、大きな水晶玉が必要って聞いたことあるし…大丈夫だよね?

この人、何も持ってなさそうだもんね…。




「…神よ。この者らに、祝福を授け(たま)え」




胸の前で手を組んで、ハリー司祭は祈りを捧げる。

向かいのおじいさまが目を瞑っていることに気付いて、私も慌てて目を閉じた。


何か悪いことが起きませんように、と必死に祈っていると、「祝福は授けられました」と声が聞こえる。




「これは不浄のものを遠ざけるブレスレットです。今回、祝福と共にお贈りしようと、用意致しました」


「ほう」




目を開けると、ハリー司祭が透明な石のブレスレットをおじいさまに手渡していた。

それを受け取ったおじいさまは、ブレスレットをよく観察するように、色んな角度から眺める。


ハリー司祭はにこりと笑って、私にもブレスレットを差し出す。