レオは私の顔をチラリと見て、礼をした。
緑のアーチを通って邸宅の方に向かうレオをぼーっと見送っていると、「はっはっは」とおじいさまの笑い声が聞こえる。
「幼い頃と違って、今のオーレリア嬢は実に分かりやすい。先ほどの話に出た想い人はレオだろう?」
「なっ!?お、おじいさまっ」
「そうかそうか、都合がいい方に転がったな。オーレリア嬢もぜひ、レオを私のもとに預けるという選択を前向きに考えてくれたまえ」
「で、ですが…レオは、私の執事です」
レオを手放したくない、と思いながら言うと、おじいさまはやっぱりにこにこ笑った。
「なあに、オーレリア嬢からレオを取り上げようというわけではない。形を変えて傍にいられる道を提示しているだけだよ」



