【短】専属執事に溺愛されてます!

「愛を…」




なんだか突然、話が分かりやすい方向に転がったような。




「そう、つまり愛を交わすと、人は清らかな存在から遠ざかるのだよ」


「それって…聖女は恋愛禁止、ということですか?」


「うむ。聖女が世間から隔絶される理由のひとつだ。もう分かったかな?」


「えぇと…聖女にならないためには、恋をすればいい、と?」




話の始まりを思い出して、そう結びつける。


恋をすれば聖女にならなくて済むなら、私ってもう聖女にならなくて済んでるの!?


パッと笑みを浮かべると、おじいさまは「ふむ」と顎を撫でた。




「惜しいな。決定的な一打となるのは、――キスをすること、だ」


「キス!?」




ぼぼぼっと顔が熱くなる。

レオとキスする場面を想像してしまって、バクバクッと鼓動が速くなった。