「政治や領地経営も、やらせればできるだろう」
おじいさまがそう言うと、レオは目を開けた。
「目的を果たすまで、私はお嬢様の専属執事を辞めるつもりはありません」
「ほう、目的か。それは近いうちに果たせるのかな?」
「…えぇ、恐らく」
「え…」
レオに目的があったなんて初耳だし、もうすぐ辞めるかもしれないっていうのも初耳。
それなのに、レオは私と目が合うと柔らかく微笑んでみせた。
ドキドキするよりも、胸が痛む。
レオが私の執事じゃなくなるなんて、嫌だ…。
「それでは、この話は中断するとしよう。…あぁ、そうだ、オーレリア嬢。確実に聖女にならない方法があるのを知っているかね?」
「確実に、聖女にならない方法?」
そんなものがあるの?



