散歩を終えて部屋に帰ると、レオは眉根を寄せて1通の手紙を持って来た。
「さっき届いた手紙だよ」
「これ…教会から?」
手紙に封をする蝋に描かれた紋様は教会を表すもの。
レオからペーパーナイフを受け取って、恐る恐る封を開けてみると、中から1枚の手紙が出てきた。
「“聖女選出の儀”…16歳の女性は教会へ赴くように…!?」
この日付、4日後じゃん!
やばいよやばいよ!
この手紙、教会からだし、本物の“あの”聖女!?
私は焦りに押されてレオを見上げる。
「どっ、どうしよう、レオ!?」
レオは冷めた目で手紙を見下ろしていた。
“聖女”とは、16歳の女性から選ばれる教会の名誉職。
教会曰く、“神の祝福を受けた聖なる乙女”のことらしい。



