その直後、頭の中に声が響く。




【ほう…なんと清らかな魂。気に入った】


「え…?」




な、何、今の?


そう思った瞬間には、胸がギュッと締め付けられるように苦しくなって、息もできなくなっていた。

咄嗟に胸を押さえたものの、体の力が抜けて、目の前に迫る地面をただ眺めることしかできない。


私…どう、なって…?




ドサッ


「■■さん!?■■さん!」




この声…新原くん…?

私の名前…知ってたんだ…。

って、当たり前か…私だって知ってるんだもんね…。




【祝福しよう。美しい娘よ…聖女となって我がもとへ来るときを待っている】