Side:???




【我が祝福を受けし娘を迎えよ。我がもとに、聖女を】




頭の中に声が響く。

これは、神託だ。




「――承知致しました。全ては、我が神の御心のままに」




祈りを捧げるために組んだ手を解き、祭壇の上のステンドグラスを見上げる。

時が来た。

我が神は100年の時を経て、再び聖女を求められている。


準備をしなくては。

聖女を迎える準備を――。