俯いて頷いたレオは、立ち上がって部屋を出て行く。
ふぅ、と息を吐いて呼吸を整えようとしたとき、コンコンと扉がノックされた。
開いた扉を見ると、体の大きさに合わないカートを押したレオがいて、へ、と目を丸くする。
「お待たせ。一緒にスコーンも用意したよ」
「ぜ、ぜんぜんまってないけど…」
「それはよかった」
にこりと笑う顔は雪のように白く、頬の赤みなんてすっかり引いていた。
レオはソファーの横までカートを押すと、傍らのテーブルを私の前に移動させて、スコーンとジャムを置く。
「こ、これ、どうやってよういしたの…?」
「…あらかじめ、色々な準備をね。紅茶に砂糖とミルクは入れる?」
「う、うん…」
え、この人、ハイスペックかもしれない。



