キミと花火「海のまにまに」

今日で、全部終わらせる。そう決めた、から。


あの世に、近づいたから。





視えてしまった

出逢ってしまった。




そんなキミと二人で、花火の封を切った。






「ねぇ、ほんとは、君、--------------」




二人で火になかなか点かない花火を近づけながら、キミは私がここにきた本当の理由を当ててしまう。



「ねぇ、やめなよ…」



悲しそうに、真剣に、そういうキミ。





「だけどっ…」





その瞬間、手の先で光が弾けた。



「っ、点いた!」
「点いた…!」


二人揃って同じことを叫んで、笑った。


これでもか、と輝く火花の音が、浜辺中を響く。



そして、ゆっくり眺める暇もなく、消えていく光。