「おはよう、篠原さん」
「…おはよう」
入学式から1ヶ月後。
新生活にだいぶ馴染んできたというころに、私は最近あいさつの量が増えたな、と思った。
理由はこいつ、一条日陽だ。
私の席は窓側の1番後ろ。
なんと彼は、私の隣だった。なんで出席番号順じゃないのか教えてほしい。
そして入学してから今まで、彼は毎日のように挨拶をしてくる。さすがコミュ力王子様(私が勝手に言ってるあだ名)。
「あれ、篠原さん今日はポニーテールなんだ。似合ってるね」
「…ありがとう」
そして時々、こんなことを言ってくるのだ。さらりと言えるところは褒めたい。
ただ、私は言われ慣れていないせいか、いつもぎこちなく返してしまう。
「美月、よく赤くなんないでスルーできるよね」と、りりにいわれるけど理由は単純、私の表情筋が咄嗟に反応できていないだけ。
「はる、おはよ!」
「おはよう」
確か一条くんの親友(りり情報)の赤羽くんが元気に挨拶している。
さらに彼の周りにたくさん人が集まる。男子も女子も、他クラスの子も。その中心が一条くんであり、赤羽くんだ。
彼も明るいし、結構イケメンだからモテるんだろうな。
この2人は本当に人気者だし。
1ヶ月経って、私はようやく分かった。
「おはよ、美月」
「りり、おはよう」
いつも通り、可憐な笑顔でりりが登校してきた。りりは私の席の真ん前だ。
「は〜、相変わらずの人気だねー」
りりが一条くんたちを見ながら呆れたように呟く。
ちなみにりりも、毎日のように一条くんに挨拶されている。私によく赤面しない、と言う割には彼女も全く赤くならない。
りり曰く、「なんか王子様っていうより狼」
という訳のわからないことを言っていた。
「…おはよう」
入学式から1ヶ月後。
新生活にだいぶ馴染んできたというころに、私は最近あいさつの量が増えたな、と思った。
理由はこいつ、一条日陽だ。
私の席は窓側の1番後ろ。
なんと彼は、私の隣だった。なんで出席番号順じゃないのか教えてほしい。
そして入学してから今まで、彼は毎日のように挨拶をしてくる。さすがコミュ力王子様(私が勝手に言ってるあだ名)。
「あれ、篠原さん今日はポニーテールなんだ。似合ってるね」
「…ありがとう」
そして時々、こんなことを言ってくるのだ。さらりと言えるところは褒めたい。
ただ、私は言われ慣れていないせいか、いつもぎこちなく返してしまう。
「美月、よく赤くなんないでスルーできるよね」と、りりにいわれるけど理由は単純、私の表情筋が咄嗟に反応できていないだけ。
「はる、おはよ!」
「おはよう」
確か一条くんの親友(りり情報)の赤羽くんが元気に挨拶している。
さらに彼の周りにたくさん人が集まる。男子も女子も、他クラスの子も。その中心が一条くんであり、赤羽くんだ。
彼も明るいし、結構イケメンだからモテるんだろうな。
この2人は本当に人気者だし。
1ヶ月経って、私はようやく分かった。
「おはよ、美月」
「りり、おはよう」
いつも通り、可憐な笑顔でりりが登校してきた。りりは私の席の真ん前だ。
「は〜、相変わらずの人気だねー」
りりが一条くんたちを見ながら呆れたように呟く。
ちなみにりりも、毎日のように一条くんに挨拶されている。私によく赤面しない、と言う割には彼女も全く赤くならない。
りり曰く、「なんか王子様っていうより狼」
という訳のわからないことを言っていた。