「そう…」
よく分かんないな、というのが正直なところ。
私は曖昧に頷いておいた。
それにしても…
「あの人って3年生?」
「いやバリバリの同級生だよ?ちなみにほら、私たちと同じクラス」
同級生のあんなイケメンを知らないなんて、と言いながらりりが指差すのは、さっきまで見ていたクラス表。
ちゃんと私たちと同じクラス、しかも出席番号1番のところに“一条日陽”とあった。
「ほんとにおなじなんだ」
へえ、となるべく感情を入れて言っておいた。
実際は本当に興味ない。
けどさすがは長年の幼馴染、そんな私の感情がすぐに分かったらしい。
「は〜、美月相変わらず興味ないよね、イケメンとか恋愛。美月なら一条君も一目惚れするレベルの可愛さなのに。いや、美しさ?」
またでたな、リリの身内贔屓。
りりはこうやって、よく私のことを褒めてくる。
謎に思うレベルで。
「はいはい、ありがと。今日はお菓子持ってないからあげれないよ」
「えー、美月のお菓子美味しいからショック…じゃなくて!美月はほんとに美少女だから!!」
拳を握って熱弁するりり。
いや、美少女なのはりりのほうだけど。
鏡見て?
まだわーわー言ってる幼馴染を軽くあしらい、早く教室に行こうと急かした。
歩いている途中、彼のことを思い浮かべる。
よく分かんないな、というのが正直なところ。
私は曖昧に頷いておいた。
それにしても…
「あの人って3年生?」
「いやバリバリの同級生だよ?ちなみにほら、私たちと同じクラス」
同級生のあんなイケメンを知らないなんて、と言いながらりりが指差すのは、さっきまで見ていたクラス表。
ちゃんと私たちと同じクラス、しかも出席番号1番のところに“一条日陽”とあった。
「ほんとにおなじなんだ」
へえ、となるべく感情を入れて言っておいた。
実際は本当に興味ない。
けどさすがは長年の幼馴染、そんな私の感情がすぐに分かったらしい。
「は〜、美月相変わらず興味ないよね、イケメンとか恋愛。美月なら一条君も一目惚れするレベルの可愛さなのに。いや、美しさ?」
またでたな、リリの身内贔屓。
りりはこうやって、よく私のことを褒めてくる。
謎に思うレベルで。
「はいはい、ありがと。今日はお菓子持ってないからあげれないよ」
「えー、美月のお菓子美味しいからショック…じゃなくて!美月はほんとに美少女だから!!」
拳を握って熱弁するりり。
いや、美少女なのはりりのほうだけど。
鏡見て?
まだわーわー言ってる幼馴染を軽くあしらい、早く教室に行こうと急かした。
歩いている途中、彼のことを思い浮かべる。

