爽やか王子様が今日も私を口説いてくる。

見たことがない冷たい顔、初めて見る笑顔、ちょっと照れてる顔。

4月から今まで知らなかった新しい一条日陽という人間を、今日だけでたくさん知れたと思う。




…………なんでだろう。




なんだかとても、ふわふわした気持ちになってる自分がいる。



「…………気のせい、だよね」

「ごめん、何か言った?」

「…なんでもない」

「ならいいけど…あ、ほらいるよペンギンたち」

みんなに優しい、キラキラスマイルの王子様のふりしたチャラい人。そう思ってたけど、


今日一日で、この人のことがほんのちょっとだけ、苦手じゃなくなった気がする。

なんて、心の中で密かに思った。