爽やか王子様が今日も私を口説いてくる。

トドメの一撃。
そう感じてしまうぐらい、効果は抜群だったそうで。

女子達はすぐさま逃げていった。


「……裏の顔こわ」

「ちょっ…見せたくなかったとこ見せて落ち込んでる俺の気持ち考えて?」

「自分で勝手にキレたんじゃない」

「ゔっ……」

はあ〜とナヨナヨ座り込んだかと思うと、片手で顔を覆った一条日陽。

隠しきれてない耳が、少し赤い。
これって…。

「今恥ずかしくて爆発寸前て感じ?」

「だからいちいち言わないで!?あーもう……………好きな子が危ない目に遭ってたら、怒るに決まってるじゃん…」

最後にぼそっと言ったことは聞こえなかったけど、彼に対して思わずクスッと笑ってしまった。
すると一条日陽は、驚いた顔でこちらを見る。

「笑ってる…」

「笑わない人みたいに言うのやめてもらえる?」

「いや、美月ちゃんていつもクールな感じでしょ、俺に向ける顔なんて特に」

「それはそうかもね」

「そこ否定して」