「おはよう、美月ちゃん」
「おはよう」
修学旅行2日目。ホテルの朝ごはんバイキングに並んでいた私に後ろからかかる声。
なんだかもう聞き慣れてしまった声だから振り向かずに返事をしてから目を向けた。
すると目の前の男は「俺の声ってすぐわかってくれて嬉しいな」なんていうのであえてスルーする。
なんか初めて離した時と印象が少しずつ変わってきてしまっていることは間違いではないと思う。
なんか…チャラいというか、軽いというか。雰囲気は相変わらずのキラキラ王子様なんだけど、言葉の端々に王子様感がなくなってきている気がする。
そんなことを考えながらご飯を盛り付けて、りりの待つ先へ向かった。
「おまたせ…って、何その量…」
「えー、どれも美味しそうだったからさ。なんか気になるもの全部盛り付けたらこんな量になっちゃった」
「たべれるの?それに今日この後りりの言ってたパフェ食べ行くんでしょ」
「こんぐらい余裕だよ〜」
「…そう」
りりは宣言通り、軽く私の3倍はある朝ごはんをペロリと食べて、私を慄かせた。
「おはよう」
修学旅行2日目。ホテルの朝ごはんバイキングに並んでいた私に後ろからかかる声。
なんだかもう聞き慣れてしまった声だから振り向かずに返事をしてから目を向けた。
すると目の前の男は「俺の声ってすぐわかってくれて嬉しいな」なんていうのであえてスルーする。
なんか初めて離した時と印象が少しずつ変わってきてしまっていることは間違いではないと思う。
なんか…チャラいというか、軽いというか。雰囲気は相変わらずのキラキラ王子様なんだけど、言葉の端々に王子様感がなくなってきている気がする。
そんなことを考えながらご飯を盛り付けて、りりの待つ先へ向かった。
「おまたせ…って、何その量…」
「えー、どれも美味しそうだったからさ。なんか気になるもの全部盛り付けたらこんな量になっちゃった」
「たべれるの?それに今日この後りりの言ってたパフェ食べ行くんでしょ」
「こんぐらい余裕だよ〜」
「…そう」
りりは宣言通り、軽く私の3倍はある朝ごはんをペロリと食べて、私を慄かせた。