「ああ、なるほどね」

さすがりり、次の会話まで考えてるなんて。
私には一生会得できない技だと思う。

「……あ、危なかった……」

「なんか言った?」

「何でもない!」

妙に慌ててるりりに不信感を抱きつつも、修学旅行だから無理もないと気にしないでおく。



そして美味しい夕食を大広間で食べて、部屋に戻った。

明日は大浴場が使えるらしいけど、今日は各自部屋のお風呂しか使えないとのこと。

りりが先に入って、私もさっさとシャワーを浴びて出た。そしたらベッドにごろりと横になるりりがおいでよ〜と手招きしていた。

それが面白くて、私も笑いながらベッドに優しくダイブ。他愛もない話を2人でして、持ってきたトランプをしていたらいつの間にか寝てしまった。

うとうとしてしまった時、りりはもうぐっすりしていて。それを見てなぜか

(そう言えば、楽しみってどういう意味なのか聞かなくちゃ…)

と思ったのに、そのまま眠りについてしまった。






……………明日、ものすごく後悔する羽目になるとは知らずに。