「おはよう、美月ちゃん」

「…おはよう」

例によってキラキラスマイルの一条くんに、一応返した感満載の挨拶をする私。

最近なんとも思わず、ただの事務作業的な感じでできていると思う。

「おはよ、美月!」

「おはようりり」

ぽん、と私の肩を叩き、今日も元気いっぱいなりりが席に着く。

と、りりはいきなり振り向いてきた。
やけに真剣な顔つきに、なんだか嫌な予感がする。

あんまり、聞きたくないような…。

「美月、お願いがあるの」

お願い?

「なに?」