そう、地味に生きる方が何かと都合が良い。
目立たず、それなりに友達と楽しく過ごす!
それが高校生活を過ごす内の方針なのだ。
「よし、学校の準備も終わったし、制服と髪もした。」
鏡で自分の姿を確認。
変なところは、、無し!

よし、まだ時間あるし小説でも読むか。
推しがかっこよく描かれている表紙の本を大きな本棚から取り出す。
『探偵さまの助手』は作者さんももちろん、すごいんだけど、小説のイラストを手掛けるイラストレーターさんもすごくいい絵を描くんだよね…
あー、レオ様かっこよ…
でも、主人公もかわいい。
他のキャラだって負けてはないんだけど
やっぱりレオ様は1番魅力的だ。
誰かとこれを分かち合いたい!!

だが、誤解はしないで欲しい。
私はレオ様の顔で好きになったんじゃない。
そもそも私は、レオ様をそういう風に見ていない。
好きではあるけど、それは憧れ。
同担歓迎である。
私は…レオ様の飾らない性格とか、言葉に惹かれた。
胸を打たれたんだから。


イラストに見惚れながら、小説を開いて本を読み始める。
私はあっという間に、本の世界に引き込まれていた。