「…何、シカトしてんの?」
「いや、別に…
てか、なんでそんな私の事嫌いなんですか?
なんかしましたっけ?」
わざとらしく首を傾げて相手の反応を伺う。
まぁ…理由なんて楓と一緒にいるのが気に入らないとかしかなさそうだけど…
「アンタが…アンタが地味なくせして千秋くん達に近づくからよっ!!」
…へっ?
ち、千秋くん?
なぜ彼が…?
疑問に思ったけど、つい昨日の朝の出来事を思い出した。
あぁ…確かに話してたけど…そこまで言うほどのことでもないと思うんだけど…?
そして千秋くん〝達〟ということは…
もしかして和泉くんも入ってる?
いやいやでも、彼とまともに話したの昨日が初めてなんですが?
「あの、彼らとは別に変な関係じゃないですし、ただの隣の席のクラスメイトで、和泉くんに至ってはまともに話したのが昨日ですから
心配するようなことないと思うんですが…?」
疑いを晴らすために丁寧に説明したけど、彼女らの機嫌は全く良くならなかった。