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昨日の夜散々雨が降っていたので、校舎裏に生える雑草に雨の滴がついている。
足元は悪く、歩くとグジュグジュと土が音を出して水を排出した。
そんな中、美女軍団は仁王立ちをしてあたしを待っていた。

「今日はいい天気になってよかったね」
あたしはごく普通の事を話しかけながら、彼女たちの前に立った。
建物に囲まれたこの場所は全体的にシットリとしている。

「随分余裕そうね、松井さん」
リーダー格の彼女がそう言ってくる。

えっと、名前はなんだっけ？
たしかアリサだかリーサだか、なんだっけ？

そう思っていると、隣に取っていた女が「リーサが話しがあるってさ」と、言ってきた、
リーダーの名前はリーサだったか。
変わった名前だなぁ。

そんな事をのんびりと考えていると、リーサがニヤニヤと笑い始めた。
「ねぇ知っている？　【ツインズ】の球技大会でのこと」