そう思い辺りを見回すけれど、それらしい人は見当たらない。
まさか、【ツインズ】だってバレちゃった!?

こんな人ごみの中でそんなことがバレたら大変!!
と、1人でドキドキしていると、晴がプッとふきだした。
「な、なにがおかしいのよ?」

「『モデルさんたち』っていうのはカヤを含めて言われたんだぞ?」
「へ!?」
あたしは晴を見上げる。
あたしがモデル?

そんなわけないじゃん。
「さっきの人眼科に行った方がいいね」
真剣にそう言うと、圭があたしの頭をコンコンと軽くたたいて来た。

「カヤちゃんこそ、そろそろ気が付きなよ」
「な、なにを?」
「鈍感、無自覚」