だけど、肝心の【ツインズ】の姿はなく、あたしはキョロキョロと周囲を見回した。
その時、後ろからチョンチョンと軽く肩をつつかれて、あたしは振り向いた。
そして唖然として口を開ける。

【ツインズ】の2人が紺色の浴衣を着て、顔を隠すためにメガネをかけてたっていた。
その姿があまりにもかっこよくて、あたしは慌てて鼻をつまんだ。
この状態で鼻血を拭いてしまったらすべて台無しだ。

丸本ジィジの魔法が解けないように気をつけないと。
「カヤちゃん、すっごく可愛いね!」
圭があたしの浴衣をつついてそう言う。

「一瞬誰だかわからなかった」
晴までそう言い、少し頬を赤らめている。
「な、丸本ジィジがメイクしてくれて……」