「だから慎重に行動しなきゃって言ったじゃないか晴!」

「まさかあそこにカヤがいるとは思わなかった。仕方ないな……」
これはすべて自分のミスだ。
自分で決着を付ける必要がある。

俺はコキコキと首を回し、そして指を鳴らした。
「いいか? 今から少し強引にお前の記憶を消すことにする」
そう言い、俺はハジメの前に立った。

「な……なにする気だ……」
ハジメはすでにこの後の予測ができているようで、真っ青になっている。
「悪いな、ほんの一瞬我慢してくれ」

俺はそう言い、ハジメの顔面めがけて拳を突き出したのだった……。
「ねぇ、これで本当に記憶が消えるの?」

その場で鼻血をふいて気絶してしまったハジメを見下ろし、圭が言う。
「さぁ? でもまぁちょっとした口封じになるだろ」
俺はそう言い、鼻血で汚れた拳をふいたのだった。