双子アイドルは俺様暴走族!

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その後ハジメとのデートを夕方まで楽しんだあたしは、ハジメに家まで送ってきてもらっていた。
「いつもここまで送らなくても大丈夫って言っているのに……」

「ダメだ。昼間ムキムキな男にナンパされたばかりだろう?」
「だから、あんなのナンパじゃないって……」
と、言いかけた言葉を遮るようにハジメのキスが落ちてきた。

付き合い始めて半年。
触れるだけのキスはもう慣れた。
「とにかく、1人のときは気を付けること」

「……わかった」
結局ハジメのキスで黙らされたあたしは、そう頷いて家の中へと入って行ったのだった。