美少女たちにかこまれて少し気おくれしていると、真ん中に仁王立ちしているひときわ目立つ美女がこう言ってきた。

「ちょっと松井さん、話があるんだけど」
「はぁ……こんな異世界人になにか用事ですか?」
あたしは首をかしげる。

「そうよ、こんな変な顔とスタイルのあなたにも用事があるの。ちょっと来て」
彼女はクスッと笑いそう言うと、教室を出るように指示した。
なんとなく感じる嫌な予感。

だけどあたしはここでは所詮異世界人。
【ツインズ】から首にロープを付けられて、飼われているペットみたいな身分だ。
あたしは文句も言わず椅子から立ち上がった。

そして美少女3人に連れてこられた先は、人気のない裏庭だった。
うわ、ベタな展開だなぁ。
あたしは周囲を見回して苦笑する。

いかにもこれからあんたをリンチします。
って場所じゃないか。
これがほうかごなら告白タイムなんだろうけれど、今は違う。